いつも清潔!掃除が楽な注文住宅をつくるには?
公開日:2023/03/17
注文住宅を建てるときは見栄えやデザインにこだわりがちですが、実際に住み始めてから掃除が大変だったと後悔する事態は避けたいものです。できるだけ掃除が楽になる家づくりには、いくつかのポイントがあります。掃除がしやすい家は、いつも清潔で暮らしやすい家です。これから家づくりを予定している方は、ぜひ参考にしてください。
壁や床などなるべく段差を減らした設計にしよう
掃除しやすい家にするポイントは、壁や床などの段差を極力減らすことです。段差があると、掃除機がかけにくかったり、段差にほこりが溜まったりします。小上がりの畳はおしゃれですが、フラット仕様であれば掃除が楽になります。掘りごたつやリビングを一段下げたダウンフロアにするのも掃除に手間がかかるものです。
ダウンフロアはデザイン性においては魅力的ですが、ほこりやゴミが溜まりやすいため、注意が必要でしょう。とくに、ロボット掃除機を利用する場合は、段差あると掃除が行き届かないことがあるため、フラットな空間づくりをおすすめします。
段差もですが、部屋の形に凹凸がないほうがよいでしょう。真四角の部屋であれば、凹凸の複数ある部屋よりも隅々まで掃除しやすいです。
また、ニッチ(壁をくりぬいて作る飾り棚)は人気がありますが、ほこりがたまりやすいのでこまめな掃除が必要になります。ニッチにインテリアを飾ると、雰囲気のある空間にはなりますが、掃除の手間はかなりかかるということを理解しておくとよいでしょう。
水回りは掃除しやすい床・設備を選択しよう
水まわりには掃除しやすい床と設備を選ぶことが大切です。ここでは床と設備に分け、どのようなものを選ぶと掃除しやすいかを解説していきます。
床
キッチンや洗面脱衣所の水まわりの床は、クッションフロアかフロアタイルがおすすめです。クッションフロアはクッション性のあるビニル製シート床材がよいでしょう。耐水性があり、クッション性によって体への負担を軽減してくれるものです。
フロアタイルは塩ビ素材のタイル材で、耐水性・耐久性があります。耐水性のある床材を取り入れると手入れしやすいためおすすめです。
設備
水回り設備の中でも、キッチン、お風呂やトイレは毎日使用するため、とくに掃除のしやすさは重要です。キッチンは、汚れや水あかの付きにくい素材を選び、ワークトップと継ぎ目のないシンクはお手入れが楽になります。
自動洗浄機能付きのレンジフードなどお手入れに便利な設備もあるのでおすすめです。お風呂は皮脂が付きにくい床を選択し、カウンターや収納棚のない浴室の壁にすると掃除しやすいでしょう。
トイレはフチなし便座や、リフトアップ機能付きの便座を選択すると掃除や手入れがしやすいです。メーカーごとに掃除しやすい工夫が施された商品があるので、さまざまなメーカーの商品を比較してみるとよいでしょう。
家具や収納は造作にすると機能性もアップ!
家具や収納は造作にするのがおすすめです。造り付けの家具や収納は、独創性やデザイン性を高めるほか、機能性にも優れています。造作のものであれば、家具や収納を動かさずとも、スムーズに掃除ができるでしょう。
一方で、後から置いた家具や収納は、壁との隙間にほこりが溜まるため、動かしながら掃除しなくてはなりません。動かすことが面倒で、どんどん掃除から遠のいてしまう可能性すらあります。
造作家具や収納の例を挙げると、ダイニングテーブルをキッチンに造り付ける、壁と壁の幅に合わせた収納棚を造り付けるなどです。また、収納を床置きではなく、浮かせて壁に取り付ける方法(フロートタイプ収納)もあり、このタイプも収納の下が掃除しやすいです。
このような造作家具・収納であれば隙間の掃除は不要となり、棚を動かさずに掃除できるため、掃除が楽になる大きなメリットといえるでしょう。
照明はホコリが溜まりにくいダウンライトがおすすめ
照明には、ダウンライトを採用するのがおすすめです。ダウンライトは天井に埋め込まれた照明なので、照明自体にほこりが溜まることがなく、お手入れが不要です。
ペンダントライトはとてもおしゃれで魅力的ですが、照明にほこりが溜まって掃除に手間がかかります。広く利用されているシーリングライトも、照明自体にほこりが溜まるので掃除が大変です。
間接照明は素敵な空間づくりができますが、設置場所が掃除しにくいところにあります。さらに掃除の手間がかかるため、注意が必要でしょう。ダウンライトは掃除が楽になるメリットのほか、部屋がすっきり見える効果もあります。
まとめ
デザイン性を重視すると、見た目におしゃれであっても掃除がしにくいケースがあります。掃除がしにくいと手入れが行き届かず、一見スタイリッシュな空間でも清潔感のある住まいを維持することが難しくなります。掃除のしやすさは、暮らしやすさと連動しているため、いくつかのポイントを押さえて家づくりに役立てるとよいでしょう。近年では、設備や素材において手入れが楽になるような商品が各メーカーから豊富に出ています。そういった商品を活用するのもひとつの手かもしれません。